K.F.
今回のKSSイズムをお聞きして、自分なりに理解を深める為に、愚直という意味をどうとらえるか調べてみました。そこで、勝海舟の言葉に、「事を遂げる者は愚直でなければならぬ。才走ってはうまくいかない」と言う名言に出会いました。この言葉の意味は、物事を成し遂げようとする時、才能のある人は「どうせできない。やっても無駄だ」と勝手に結果を予測して諦めてしまう。
だから事を成すなら、先のことを考えず、ひたすら努力を続ける愚直な人でなければならないと。私自身、この言葉を聞いて、まず、お客様のことが思い浮かびました。「お客様の期待に応えること」「お客様に提供しているサービスを満足して頂くこと」その為に、自分や一緒に働く仲間達はこれまで愚直に業務遂行してきたのではないかと考えています。
現在は管理業務が中心となっていますが、開発業務を行っていた時のお話をさせて頂きます。当時、システム改善のご要望を頂き、お客様とお話をさせて頂いていると、本当に困っているんだな、これはなんとかしなければと思うことがあり、お客様の業務が1日でも早く楽になるように、独身時代は徹夜で開発をしていたときもありました。今思えば、ちょっとやりすぎな感じもしますが(笑)。ここ数年では、私が系列リーダーとしてチームを牽引する立場になったとき、開発業務を中心とした日々の業務に加え、社内の管理業務も追加となって、その負担感や重圧に負けそうになりました。やるべきことが沢山あったのですが、一つ一つクリアしなければ前に進めません。確実に前進する為に、作業に優先順を付けたり、他のメンバーに割り振りを行うことで協力して対応できる体制にするなど、工夫をしながら業務遂行することで、なんとかやっていけるようになりました。
私が勤めている加古川製鉄所は、ご存じの方もいらっしゃると思いますが24時間365日工場が稼働しており、お客様は昼夜問わず働かれているので、トラブルなどで製造や出荷に影響があれば大変な損害となってしまいます。時には休日や深夜の対応も発生しますが、人間関係が大事と思っているので、お客様がお困りの際は、可能な限り全力でサポートを行っています。もちろん、お客様を含めお互い迅速な対応をとれるよう、問い合わせ頂いた内容や回答を共有することで、予防保全に努めています。
実は、本番移行後にトラブルが発生しお客様にご迷惑をおかけしたことがありました。しかしながら、先に述べたように、日頃からお客様のサポートを全力で行っていたこともあり、お客様自身、大きな影響が出ないように気づかいを頂き、リカバリー作業をお手伝い頂きました。普通なら怒られても仕方ないような状況でしたが、ちょっと救われましたね。
継承ということではないかも知れませんが、今回改めて自分の考えを整理してみて、冒頭に述べたように、「お客様の期待に応えること」「お客様に提供しているサービスを満足して頂くこと」、表現の仕方は色々あると思いますが、まずは、この顧客視点を持ち合わせているかどうかが、重要なのではないかと思います。その上で、お客様の為にできることを、みんなで知恵を出し合って問題を解決していけば、解決できない問題は無いと思っています。また、メンバーの中には、初めから100点を取ろうとしすぎて、意見が出せないように感じることもあります。そんな時は、小さなことでも構わないので、継続しながらレベルアップしていければよいと伝えるようにしています。
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